Vision当社の理念

*人間と自然の調和

 私達は人間の生活を守り、自然環境を守ります。

近年、ニホンジカやイノシシなどの鳥獣が急速に増加して生息分布が拡大し、生態系、農林水産業、生活環境への被害が深刻化しています。
また、鳥獣の捕獲の担い手である狩猟者は、年々減少するとともに高齢化が進んでいます。捕獲対策の強化が求められている中で、捕獲に従事する狩猟者の負担は増加しており、今後、狩猟者によるこれまでのボランティア的な作業だけでは、担い手の確保がますます困難になっています。
そこで、株式会社HUNTER×KINGは認定鳥獣捕獲等事業者として鳥獣管理の担い手となり、地域の鳥獣被害問題の課題解決に尽力いたします。

鳥獣管理の3つの柱

全国各地、地域ごとに出没する動物の種類や集落の環境は異なります。
『個体数管理』『被害防除』『生息地管理』、この3つのバランスがとても大切で、3つの対策のうちどれか1つにかたよっても鳥獣対策はなくなりません。

『個体数管理』

まず初めに
 1978 年度から 2018 年度までの 40 年間で、 ニホンジカの分布域は約 2.7 倍に拡大、イノシシの分布域は約 1.9 倍に拡大しています

*イノシシとシカの分布図


数、密度、分布など様々な側面を含めた目標設定 を踏まえ、適切な捕獲や、地域の実情に応じた狩猟 制限・緩和等により、個体群をコントロールします。 評価の際は、捕獲数だけではなく、生息数の増減傾 向や被害の状況がどのように変わったか等を具体的 に評価することが重要です。
これを科学的な根拠をもとにPDCAを回していけるのが自社の強みです。

『被害防除』

直接的に被害を減らす方法は防護柵だけです。[大事なものは守る]という原点を忘れてはいけません。
きちんと防除すれば、ほとんどの農業被害は抑えられます。

*物理的な防除:例(ワイヤーメッシュ柵)

*心理的な防除:例(電気柵)
 ⇒ 動物に痛いということをしっかり学習させる。


防除柵の大切な3つのポイント

・正しい設計柵の性質と動物の生態の理解

  • イノシシが感電するのは鼻先だけで、それ以外の外皮は電気を通しません。
  • 最下段の電線は、イノシシの鼻先(地上20cm程度)に来るようにし、2段目も20cm空けた高さとします。

・正しい施工隙を与えない

  • 一般的に、支柱は2、3m間隔で設置しますが、高低差のある場所や地面が均平でないところは、イノシシが潜り込めるような隙間が空くことがあります。
  • このような場合には、支柱を追加して、電線が常に同じ高さ(最下段が地上20cm程度)になるようにしましょう。

・正しい管理設置後の維持

  • このように草が生えてしまい漏電してしまうと電気柵の効果がなくなってしまう。

『生息地管理』

農村部の少子高齢化が原因で、放棄され草原化した耕作地などの広がりは歯止めがきかなくなっています。
動物達にとって餌場としても隠れ場としてもちょうどよい環境を提供することになります。このように生息数の増加や被害を招くことになる環境を作り出さない工夫や対応が必要です。

  • 写真(左):農作物の残渣(例サツマイモ)写真
    残渣をそのままにしておくと動物達を寄せ付ける原因になってしまう。
  • 写真(右):耕作放棄地の写真
    耕作放棄地を野放しにしていると藪が生い茂り野生動物にとって絶好の隠れ家になってしまう。

自治体とともに
獣害対策を支援

HUNTER×KINGは野生動物の問題で担当する『行政担当者』や『自治体』と協力し、鳥獣管理の3つの柱と科学的な根拠を活かし地域の鳥獣被害問題を解決していきます。